ベトナム北部高度道路交通システム統合事業準備調査

実施年度: 平成26年度 クライアント名: 独立行政法人国際協力機構(JICA)
(※JV構成員として受注)

業務概要

ベトナムでは、全国規模で高速道路の建設が進められているが、交通事故の増加が大きな問題となっており、 高速道路での事故発生を走行中のドライバーに知らせる情報板や事故状況を把握する手段の整備が進んでいないため、事故現場への車両流入を適時に規制できず、 道路啓開が速やかに行えない状況が続いている。 このような中、事故の早期発見と正確な状況把握、交通規制の速やかな決定、情報の提供等を行う交通管制システムや、自動料金収受システムの整備が喫緊の課題となっていた。
一方、高速道路網の整備が区間ごとに異なる財源によって行われた結果、高度道路交通システム(ITS)設備については区間毎に異なる仕様や管理方法となっており、 標準化・統合化された形でITSを整備し、効率的な道路管理を実現することが検討されている。しかし、ITS に係る技術基準が未策定であるため、 各区間の事業主が独自にITS 機材を選定しており、通信の相互接続性やデータの相互運用性に支障をきたすことが懸念されていた。
本調査では、高速道路網の整備が急速に進むベトナム北部地域に道路交通情報を統合的に管理するITS を整備することにより交通の円滑化を図り、 ベトナム北部地域の経済成長促進及び国際競争力強化に寄与することを狙いとし、ベトナム北部高度道路交通システム統合事業を実施するために必要な情報収集・整理・調査を行ったものである。